動的平衡とは、変化流転しながら、何かを保っている状態のことです。
すべての生命体は、生きるために、変化し、流転しています。
この仕組みを「動的平衡」と言い、この流れ自体が「生きている」という事になります。
言い換えれば、この流れが止まった瞬間に死が訪れます。
会社を経営することも同じことです。
企業は、生きるために変化し、流転しています。
ですから、この変化と流転が停滞すると、衰退リスクが高まります。
・組織は七年も硬直すると腐ってくるといわれます。縦割り、権力集中、イエスマンの増殖等を招き、組織力の低下と共に会社が衰退します。
・毎年2割程度の顧客は常に離脱すると云われています。絶えず、新しい顧客との関係を築かなければ、売上を維持することすらできなくなるものです。
・設備も一定サイクルで更新しなければ生産性が悪化します。
・社長も後継者を育てることに意識を向けなければ、次世代に会社を引き継ぐことができません。
企業の持続的経営のためにも、変化を恐れず、絶えず流転し、動的平衡を保ち続けることを意識することが大切です。