マネジメントの理論…フレデリック・テイラーの科学的管理法
成り行き管理とそれに伴う組織的怠業を一掃するために、「作業を分析し、効率的な方法と1日の標準作業量を設定したこと」がスタートだと言われます。
それを元に1日で行うべき適切な作業量を課業として、計画に基づいて管理するという手法を確立していきました。
また、これらの効率を高めるため、差別出来高払い制度によって、標準を越えた場合は累進的に割り増しを増やし、逆に標準に達しない場合は低い賃率としたのです。
「課業管理」:テイラーの基本的な考え方の原則
・明確なノルマとして、標準作業量を設定(大いなる日々の課業)
・作業指示にも標準的な諸条件を明示
・成功への高賃金/失敗への低賃金(差別出来高払い制度)
P・F・ドラッカーは、その代表的著書「マネジメント」において、何度もテイラーを引き合いに出しています。その一節にこのようなものがあります。
「しかしテイラーこそ、仕事を正面から取り上げて研究した初めての人だった。彼の仕事へのアプローチの仕方は、今日にいたるも正しいものといわなければならない」(P・F・ドラッカー「マネジメント(上)」 ダイヤモンド社)