任せることができないヒト | ソリューションのおぼえがき

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正解なき、組織や事業の課題を発見し、
向き合って、ソリューションを提案しつづけるための「覚書」。

人に任せられないと、すべて自分で抱え込む事になりますから、大きい仕事を進めたりできません。

 

世の中のマネジャーの方々で、一番苦しんでいるポイントとして、「メンバーに任せられない」という点があるかと思います。

 

「名選手は名監督にあらず」とはよく言ったものです。

 

名選手のなかでも、苦労が少なかった人ほど、監督になったとき、自分ではできることが、なぜできないのか・・・よくわからない。

 

仕事でもよくあります。

「あんな、仕事私なら半日もあればできますよ。なのに、あの人は3日もかかっていますよ」

「メンバーが売上を挙げなくても、僕の営業で売上を挙げて見せますよ」

 

ようは「自分でやったほうが早い」という考えです。

確かに、一から説明してお願いするということは、面倒くさいし、それなら自分でやった方が確実だし、早い。

 

果たしてそうでしょうか?

 

こう考えてみましょう。

今は我慢してでも、丁寧に進め方などをお伝えしてお願いする、できるようになれば自分の仕事の一部をやってもらえる事になるわけだから、自分は他のテーマに時間を注ぐことができる。

 

この力をつけておかないと、組織を束ねることができなくなってしまいます。

 

もう一つ、委任と放置が違います。

 

「あいつに任せているのに、全く思った通り仕事を進めてくれない」

「能力が高いと聞いていたものの、何も成果を上げられない」

「勝手に間違ったことを進めているから、認めない」

これらは、放置主義の経営者によく聞かれる発言です。

任せるとは、何を具体的に任せたのか?どのような役割を任せているのか?などを伝えないで、ほったらかしにするとこういう事象が起こります。

任せるけれど、責任はとる。だから、任せる内容を具体的にして、納期や権限をしっかりと与える工夫が必要となります。

 

そして、言いっぱなし、ほったらかしはいけません。途中経過も含め、初めは丁寧に見てあげることです。