戦略とは、「あるべき姿に現実を近づけるための計画的な方策」であり、「期間」を軸として「経営理念」、「ビジョン」、「(狭義の)戦略」に分類されるというものでした。
全社戦略は、事業戦略を縦軸、職能戦略を横軸としたとき、縦軸・横軸を統括する役割をもちます。
全社戦略の目的は、第1に「企業全体を方向づけること」です。
経営の姿勢を示し、社員がそれに則り、判断を行うように仕向けます。自社が参入する事業ドメイン(事業領域)、言い換えれば何を武器に戦っていくのかを社員に示し、未来の姿をイメージさせ、納得性を醸成させていきます。これが適切に行われると、自社が将来に向けて強化したいと考える「組織としての能力」が蓄えられます。
第2に「自社のバランスをとること」です。
自社が現在もっている経営資源と、これからの成長のために生みだしていこうとする資源のバランスを図ることが求められます。
のちに説明する、「事業ドメイン」の考え方では、「顧客(市場軸)、技能(製品軸)に加えて顧客に対して果たす機能(機能軸)から開かれることが多い」と言われます。「軸」とは企業がこれまでに培った保有能力のことで、新しく事業を展開する時には、どれかを軸として固定した上で新たな展開をすると成功し やすいというものです。