意識が変わっても業績が良くならない・・・ | ソリューションのおぼえがき

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社長がよく「うちの会社の従業員の意識を変革させなければならない。」みたいなことを話されます。


意識を変えろといっても組織の風土が変わるわけでなく、ましてや従業員の意識が簡単に変わるわけがありません。

どうしてでしょうか?

意識が変わったか?変わっていないかを定量的に評価できる方法が「組織風土調査」しかないからです。

要するに測定がとてもしにくいからだと考えます。

こんな会社がありました。
社長が変わり、従業員の意識調査を行いました。幹部の社長への評価はすこぶる高い、ところが従業員の末端へ行けばいくほど、社長への辛辣な意見が出る出る。
ところが、研修では、幹部の社長評価を検討するのみ。社長は大満足。やはり俺が変革を実現したのだ!

1年たち、2年たち、業績が落ちてきても、同じような状況が・・・。世間からの評価は辛辣なものです。業績成果と従業員意識の違いがよく理解できない・・・。

なぜ、業績は悪くなり続けるんだろう・・・。俺が会社の変革を実現したのに。


世の中はそんなこと考えていませんよね。従業員の意識が変わったから、この会社の商品・サービスを買いたいのか?若干は影響するかもしれませんが、本質は違いますよね。

その会社を評価するのは、商品・サービスが望ましいかどうかで決まるわけですから、商品・サービスについて少しでも、前進できる行動を起こす方が早いのではないでしょうか?そして、行動が相手に伝わることで、従業員も自信が深まり、さらに良い行動につながる・・・


結果として、蓋を空けてみれば、従業員意識も変わっていた。で、私はいいのではないかと考えるわけです。