問題解決のステップと活用フレームについて整理してみます。
①問題を列挙します。
→問題とは「あるべき姿、望ましい状態と今起こっている現象とのズレで解決を要する事柄」のことです。
②「最重要の問題」に絞り込み、文章化します。
→最重要の問題とは「これは放っておけない、何が何でも解決せねばと思う問題」
③「最重要の問題」が起こった原因と思われるものを列挙します。
事実をつかみ、事実と事実との関連を掘り下げ、考察します。
この際、憶測やひらめきだけに頼らずに考察することが大切です。
④「核心的原因」を探し出します。
ここに留意します。
・これさえなければ、この問題は起こらなかった
・これに手を打たない限り、問題は解決されない
・ズレの発端でもあったし、今も存在している
・もしかして、以前にも同様の問題が起こった時も、これが原因であったのかもしれないし、これが存在していることに気づかないと今後、又同じような問題を発生させることになるかもしれない
・問題や列挙された原因の一部は“現象レベル”であるのに対し、核心的原因は“本質レベル”
・もっとも手を打ちやすい本質
⑤「目的」を明らかにします。
ここに留意します。
・自分が主体的に行動を起こすことで、この状態を見事に実現する
・自己の意思・意欲を込めて、近い未来のある時点の望ましい姿を具体的にイメージし、文章化する
・この度の問題形成を絶好の契機ととらえ、単なる問題解決ではなく、課題解決へ向けて、より高いレベルに目的を設定する
⑥「解決策」を立案します。
ここに留意します。
・解決の主体者は自己である
・5W1Hで分かりやすくつくる
・優先順位をつけたり、代替案の創出も考える
・目的が達成され、問題が解決されたことを実証する基準も作成しておく
一度、この流れに沿って、職場で起きている問題について解決してみましょう。
漢字が多くなりましたが、フレームに沿えば、かなり深いところまで議論ができるようになりますよ。