1970年代以降、大企業で、また昨今中小企業でも導入が多いと思われる職能資格制度です。
年功序列制度から新たに生まれた人事制度で、画期的でしたが、昨今限界が見えてきました。
理由は
①潜在的な職務遂行能力を基準としています。そのため職務遂行能力は年齢と比例する傾向からか、結局年功的運用となってしまうため。
②職能による賃金と実際の生産性の間にギャップが生じるため。簡単に言えば、割りに合わない給与制度となってしまう。
③求められる人材が画一されてしまう傾向がある。そのために、多様な従業員の価値観・仕事観の応える制度になりにくい。
以上3点が挙げられます。
不況が長期化しており、制度の見直しを検討されている企業は上記のポイントを再認識してはいかがでしょうか?