経営者の必読本と呼ばれる、司馬遼太郎氏の「坂の上の雲」ですが、
様々な人物が登場し、それぞれの視点で日本を見ていて動いている事がわかります。
主人公の秋山兄弟について、超簡単に・・・
秋山好古氏・・・「日本陸軍騎兵隊の父」日露戦争のときコサック騎兵団を少数精鋭で撃破し、勝利の一翼を担った。
一家の主、いかにも昔の日本の長男という感じ、普段が豪快でいたってマイペースだが、大事とあらば、統率力は見事で、頼もしいリーダーになる
秋山真之氏・・・当時の海軍戦法についてはすべて頭に入っていたという知略家で、日露戦争のときバルチック艦隊との圧倒的数的不利な日本海海戦でほとんど無傷の勝利を得る「7段の戦法」を編み出した。
やんちゃな次男坊、常に兄貴を超えられない存在と敬いながらも、事実把握と広い視野から、効率的効果的に次々と難題を突破していく
連合艦隊がバルチック艦隊を探し、海戦に持ち込みたい。→乾坤一擲、今しか勝つチャンスは無い!
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バルチック艦隊は燃料も物資も少なく、長旅の疲れからモチベーションも低い。
ゆえにウラジオストックに逃げ込み再整備して海戦に望みたい。
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はたしてバルチック艦隊は進路を、対馬海峡からか?津軽海峡からか?日本を越えて、ウラジオストックへ向かうのか?
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どちらの航路を取るのか???
というくだりは大好きで何度も読み返しました。
もちろん飛行機も無い時代ですから、進路を読み違えるだけでも出会う事すらできず、またバルチック艦隊がウラジオストックに逃げ込み再度攻め込まれた時、日本に勝ち目がありません。絶対に航路を読まないといけない・・・。
その他つらつらと書きなぐりましたが、他に書評が山ほどでていますので、これくらいに。