コミュニケーションとは何か(哲学 ちょっと難しいです)
こんにちは、心のソムリエ 橋本文隆です。
前回は、会話以外にもさまざまなコミュニケーションがあることをお話しました。
コミュニケーションと会話は違う
今回は、そもそもコミュニケーションとは何かについて解説します。
理論的な話が嫌いな方は、今回は無視してください。
次回は実用的な記事も書きたいと思います。
簡単に言えば、コミュニケーションとは、「精神に変化(違い)をもたらすメッセージの伝達システム」です。
例えば、あなたが誰かに挨拶したとき、相手が何も応えなかったので、ムカッとしたとします。
ムカッとするということは、精神に変化があったということなので、ここにはコミュニケーションがあります。
相手は何も応えないことによって、あるメッセージを発しているのです。
つまり、黙っていても話していても、そこにコミュニケーションは存在するのです。
「精神に変化(違い)をもたらすメッセージグシステム」がコミュニケーションだとすると、自然とのコミュニケーションが存在することも、容易に理解できると思います。
山を見て心が静まり、大海を見て元気が出る、自然からのメッセージによって精神に違いがもたらされているというのは、まさに自然とのコミュニケーションになるわけです。
このようにコミュニケーションを捉えると、神や仏の偉大な力も、気功など物質でないものによる精神の変化も、すべてコミュニケーション論から説くことができるようになります。
ソリューション・フォーカス・アプローチの基になったブリーフセラピー(短期療法)を作ったグレゴリー・ベイトソンという学者は、「精神は、差異(違い)によって動く」と言いました。
このブログの文字は、文字自体がコミュニケーションを起こすのではなく、背景の白と文字の黒の違い(差異)があるので、その違いによって精神が動く、つまりコミュニケーションが発生するわけです。
(黒地に黒文字だと、違いがないので、コミュニケーションは発生しません)
自己啓発セミナーでは、「違いを生む違い」という言葉がよく使われます。
その原点がグレゴリー・ベイトソンのコミュニケーション論にあるのです。