傾聴と仏教
こんにちは。 心のソムリエ 橋本文隆です。
前回は、「自分の価値観を入れずに相手の話を聴く」という話でした。
これはとても大切なことなのですが、多くの人は無意識に自分の価値観を通して相手の話を聴いています。
そこで、今回は趣向を変えて、仏教の観点から考えてみたいと思います。
仏教(特に古代インドの初期仏教)で重要とされる修行の道に、「八正道(八聖道)」と呼ばれるものがあります。
この「八つの正しい道」の実践こそ、初期仏教の最重要ポイントだともいえます。
八正道のひとつに「正見(しょうけん)」と呼ばれる道があります。
「正見」とは、ものごとを、あらゆる角度から、あるがままに見ることです。
あるがままとは、特定の価値観や枠組みに縛られないで、ものごとの現象をそのままに見、その本質を洞察することです。
そのために修行者は、思いを手放し、あらゆる事にとらわれない心で、ものごとを見るようにします。
この心ができていると、価値観を入れないで相手の話を聴くことが、とてもやりやすくなります。
相手の話を、あるがままに聴くことができるからです。
仏教の修行は、意外と、いろいろなところで役に立ちます。
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【参考記事】
・親密な関係ではないときの対話
08月19日
・カスタマー・タイプ
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・ 関係の査定(アセスメント)
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