クロード・ボリングは2020年に90歳で亡くなったフランスのジャズピアニストです。

 

ボリングに初めて出会ったのはこのアルバム「ラゴヤ&ボラン・スウィング」です。




 

最近は「ボリング」と表記されるようですが、アルバムが発売された1977年ごろは「ボラン」と表記されていました。

 

ギタリストのアレクサンドル・ラゴヤと組んだアルバムで、作曲はボリング自身です。

 

クラシックとジャズのクロスオーバ的な曲で、ボリングは、このパターンで、フルートのランパル、チェロのヨー・ヨー・マと組んだアルバムもあります。

 

編成はギター、ピアノ、ドラム、ベースです。

 

ジャズもいろいろなジャンルがあり、ちょっとよくわからないという方も多いと思いますが、ボリングの曲は、旋律がわかりやすく、緩急をつけたドラマチックな展開をしてくれるので、大変聴きやすいものが多いようです。

 

ラゴヤとのアルバムは、ラゴヤが協奏曲の作曲を依頼したことがきっかけだったようです。

 

収録曲は次の6曲で、どれもタイトルと合ったイメージです。

 

・スパニッシュ・ダンス

・メキシカン

・インヴェンション

・セレナーデ

・ラプソディ

・アフリカン

 

ラゴヤの弾くギターの音色は、芯と艶があり、妻だったギタリストのイダ・プレスティとの二重奏では、この魅力をたっぷりと味わうことができます。

 

ボランとのアルバムでもラゴヤの音色が魅力となっていて、ボリングの弾くピアノともよくあっていて、スリリングさも楽しめます。

 

特に2曲目の「メキシカン」でのフレーズの最後のギターの音の艶と伸びはうっとりとさせられます。

 

ギタリストのアンヘル・ロメロも1980年にこの曲をレコーディングしています。




 

ジョージ・シェアリング(ピアノ)、シェリー・マン(ドラムス)、レイ・ブラウン(ベース)という超豪華なメンバーです。

 

ペペ・ロメロは1946年生まれで現在は79歳の巨匠です。

 

録音した当時は30代半ばだったことになります。

 

ラゴヤに劣らず抜群のテクニックで音色的な魅力もあり、ドラムやベースも楽しもうと思えばロメロ盤ですが、録音のバランスのこともあるのか、続けて2枚を聴くとラゴヤに軍配が上がります。

 

ただロメロ盤の最後には、ラゴヤ盤(LP)にはない「フィナーレ」が加わっていて、おやと思ったのですが、CD盤が出た時にはラゴヤ盤にも加わっていました。




 

「フィナーレ」は、それまでの曲のモチーフがうまく使われています。

 

4人それぞれの演奏を楽しみたいと思ったらロメロ盤、ギターとピアノを楽しみたいと思ったらラゴヤ盤でしょう。