ポータブル電源を導入した事で、小屋での生活はだいぶ便利になりました。
次の課題は「水」の確保です。
ペットボトルの水はかなり安くなってきたので、飲み水や調理用の水はこれを使いますが、ある程度の量が必要な洗い物の水の確保は面倒でした。
これまでは、家から汲んでいく、「干俣の湧水」などの水場に行く、ガソリンスタンドなどでもらうなどの方法をとっていました。
少ない水で食器を洗う「技を」使えば、一泊の場合、20リットルのポリタンクがあれば十分ですが、それでも面倒です。
面倒とは言っても、こんなスタイルで40年近くやって来たので、今更という気がしないでもないですが、小屋の敷地に面して渓流が流れているので、この水を浄水器を使って安心できる水質にできないものかとはずっと思っていました。
渓流の水は一見するときれいに見えますが、コップに入れて透かして見ると、何やら小さな浮遊物がたくさん見えました。
それでも小屋を建て始めた頃は、沸騰させてカップ麺のお湯として使ってた頃も有りました。
お腹を壊した記憶は有りませんが、鉄分が強い味がして、飲料には向かないことは覚えていました。
1回の浄水量が500ミリリットルくらいの浄水器があるのは知っていました。
でも、これを使って20リットルの水を確保するのは大変です。
「最近は技術も進歩しているはずだから」と思い、ネットで調べてみると、素晴らしい浄水器が見つかりました。
Greeshowというメーカーの電動ポンプ付き浄水器で、バッテリーも内臓されています。
早速手に入れて試してみました。
こんな濁った水が透明になります。
ちゃんと飲めます。(お腹も壊しませんでした)
小屋の裏の渓流の細いところはこんな感じで、けっこうな水量が勢いよく流れています。
バケツで汲む時に入る多少のごみは、どうせ浄水されるので問題ないはずです。
浄水のスピードは1分間に500ミリリットル程度と早くはありませんが、放っておけばいいので問題ありません。
浄水スピードが中途半端に早いとつきっきりになるので、放っておけるくらいが丁度いいです。
浄水された水をグラスに入れてみると完全に透明で、不純物らしいものは見えません。
恐るおそる口に含んでみると、美味しい!
鉄分を全く感じない、むしろ軟水のような柔らかい水になっていました。
調べてみると、比重4以上の重金属も除去してくれることが分かりました。
鉄の比重は7.8ですから、きっちりと除去できます。
もちろん細菌も除去の対象です。
これなら洗い物用としてだけではなくて、飲むこともできそうです。
今回、約80リットルほど浄水してみましたが、バッテリーはまだ残っていました。
バッテリーは連続で180分持つようです。
フィルターの浄化能力は1000リットルなので、20リットルのポリタンク50回分。
小屋に行くのはせいぜい年間30日程度なので、フィルターの交換は1年に1回もすれば十分です。
これで小屋の水問題はクリアできました。
この浄水器はとても小型なので、小屋から家に戻る時には持って帰り、非常時に使おうと思います。