勝浦のホテルに向かう途中で2つの神社に立ち寄りました。
一つは長南町にある笠森寺で、笠森観音とも呼ばれます。
長い階段を上り、門をくぐると岩山の上に建てられたお堂が目に入ります。
なかなかの迫力です。
長さの異なる柱を使って崖などに張り付くように建てる様式を「懸け造り」といい、清水の舞台が有名ですが、笠森寺は日本で唯一の「四方懸け造り」の寺と言われています。
「四方」ですから裏にも回り込めます。
昨年の秋に岩手県の平泉に行った時に偶然通り掛かった「達谷窟毘沙門堂」も懸け造りのお堂で、こちらは崖に張り付くようにして建てられていました。
有料ですが、笠森寺のお堂には上がる事が出来ます。
急な階段を登ると見晴らしの良い風景が広がっていました。
御朱印を頂いたあと、「がんこ屋」で美味しい蕎麦をいただき、「熊野の清水」で水を汲んでから勝浦駅を目指しました。
駅のそばの駐車場に来る前を停めて10分ほど歩くと、遠見岬神社の階段が見えました。
2月24日から3月3日には「大ひな祭り」というイベントがあり、この階段に1200体のお雛様が並べられ、夜はライトアップされるそうです。
街を歩くと色々なところでお雛様が飾られているのを見る事ができます。
なぜここでお雛様なのかと思って調べたところ、まずこのイベントがスタートしたのは平成13年からという事が分かりました。
更に調べてみると、大ひな祭りのイベントは、徳島県勝浦郡の勝浦町でスタートした事がわかりました。
ここでは使わなくなった雛人形を全国から集めて約3万体を飾る壮大なイベントが行われます。
勝浦と言うと、もう1箇所「那智勝浦」が有名です。
この3つの勝浦が連携して「大ひな祭り」を全国に知ってもらおうという事で千葉県の勝浦でもスタートしたようです。
町おこしですね。
書き置きしてある御朱印を頂き、遠見岬神社の階段をの乗ると、海と勝浦の街並みを見下ろせる場所がありました。
そこでは毎日のように朝市が開かれているそうです。