何度か書いていますが「孤独のグルメ」の井之頭五郎さんのファンです。

 

酒が飲めないという設定も好きですし、なかなか店が見つからないときの五郎さんの焦りも共感できます。

 

同じようなドラマとして「居酒屋放浪記」がありますね。


お酒大好きな吉田類さんが、入りにくそうな居酒屋の暖簾をくぐって、その先に広がる世界を見せてくれます。

 

この2つのドラマに似たものがいくつか出てきていて、その1つがNetflix の「居酒屋新幹線」です。

 

内部監査員と言うちょっと憎まれ役の仕事をしている会社員が、出張先の支社で仕事を終えて新幹線で帰るときの様子が一つの山場になっています。

 

出張した先で、お酒の肴になりそうな食材を手に入れ、帰りの新幹線を居酒屋に仕立てて楽しむという内容で、お酒を飲むためのグラスだけではなく、グラスを置くコースターや、ナイフやフォーク、小皿などをランチョンマットの上に広げて、調達してきた食材を肴に、お酒を楽しむと言う、とてもそそられる内容です。

 

流石に撮影はリアルな新幹線の中というわけにはいかないのか、隣はもちろん前後の数列には乗客がいない貸し切りのような車内です。


これなら居酒屋のカウンターの様に店開きが出来ますが、これを満席の状態で新幹線居酒屋を展開するには勇気がいるでしょう。

 

でも主人公の心境は共感でき、実は私も新幹線で出張する時には「マイグラス」を持っていくのです。




 

第1話は「新青森編」、第2話は「仙台・伊達政宗編」、第3話は仙台の少し先の「古川編」でした。

 

実は偶然にも、昨日(1月12日)に古川駅で降り、加美町で仕事をしてきたのでした。

 

帰りの新幹線は「居酒屋新幹線」風にしようと楽しみにしていたのですが、古川駅ではお店が見つからず、結局、新幹線で1つ先の仙台駅まで行き、そこで一度降りて、酒の肴をさがすことにしました。

 

ドラマの「古川編」では、「あ・ら・伊達な道の駅」というところで肴を調達しています。


この道の駅は新幹線の駅から相当離れていて、まったく参考にならなかったのでした。

 

仙台駅に降りて駅構内をさまよい、帆立と牛タンの弁当、牡蛎入りの蒲鉾、クリームチーズの仙臺みそ漬の3品を調達しました。

 

「クリームチーズの仙臺みそ漬」は、第2話ではかなりな美味しさと表現されていて、期待大でした。

 

先ず、帆立と牛タンの弁当の包装はこんな感じ。

 



実際はこの通り。




帆立の煮つけは大好物で満足できましたが、牛タンはやはり熱々が食べたくなります。

 

紐を引いて加熱出来るタイプにすれば良かったか。


牡蛎入り蒲鉾は180円ちょっとにしては美味しく、満足できました。

 




クリームチーズの仙臺みそ漬は、ドラマの通り絶品!

 




次に行ったときには5つくらい買って帰ろうと思ったくらいの美味しさでした。

 

ただ。。。。

 

ドラマではクリームチーズが綺麗にサイコロ状に切られ、さらに盛り付けられていましたが、実際はどうかというと、まず開封すると汁の処理に気をつけなければなりません。






さらに、みそに付け込まれたクリームチーズは、布に包まれているので、これを剥がさなければなりません。




 

この時点で、手はべとべと。

 




やっとクリームチーズにたどり着いても、ナイフが無ければサイコロ上にするなってことは無理で、割りばしでつつくとぐちゃぐちゃになってしまいます。




まったく美しくありません。

 

でも、素晴らしくおいしい!

 

残った米麹の味噌も日本酒のつまみには最適で、これは捨てずに利用するためのレシピもついていました。

 

ドラマの主人公のように、カトラリー一式を持っていないと、サイコロ上にして食べるなんて無理な話で、リアリティ的にはどうかなと思ったのでした。

 

主人公は、写真をSNSに上げて、すぐにコメントに反応するなど、自分の世界に籠って居酒屋新幹線を楽しんでいるのですが、実際は、隣にも知らない人が載っている中で、店を広げるには勇気が必要です。

 

ということで、リアリティ的には????となったドラマ「居酒屋新幹線」ではありましたが、日常の中で得られる至福の時間を表現した表したドラマであることは間違いないと思います。