このところ、国交省の案件に絡む仕事で、あちこちに出張する日々が続いています。
建設職人のための教育関係の仕事で、最終的に、建設職人の方に使って頂ける教育コンテンツにまとめ上げるのが弊社の仕事です。
2018年にも同様のお仕事をさせて頂いたのですが、その時と大きく違うのが、DXの要素を取り入れる事が要件としてある事です。
DXとは、デジタルトランスフォーメーションの略で、デジタル技術を浸透させ、この力を借りて色々な問題を解決しようとする考え方を指します。
たとえば、モーションキャプチャの技術を使うと、ベテラン職人の体の使い方を知ることが出来ます。
どんな分野でもベテランになると、疲れにくい動きで、高品質な作業を持続させる事ができます。
今回は、コンテンツとしてのまとめだけではなく、アイトラッキングを担当させて頂くことになりました。
アイトラッキングとは、視線の動きを可視化する技術です。
ベテラン職人が作業をするときに、どんな時に何処を見ているのかが分かるのです。
実際にやってみると、経験の浅い職人とベテランでは、明らかに視線の動きが違います。
面白いのは、ベテラン職人さんでも、アイトラッキング動画を見て、はじめて自分がそういう視線で仕事をしていた事に気がつくと言う事があるのです。
ベテラン職人が若手に技術をうまく伝えられず、見て覚えろ、と言う事の一端を見たように思います。
アイトラッキングには、こんな機材を使います。
使うためのノウハウも出来つつあります。