GROOVE Xと言う会社に行って来ました。
LAVOTと言うロボットの開発のお話しを聞くのが目的です。
GROOVE Xに行くとLAVOTのミュージアムとして用意されたフロアに通されました。
ここに行くとLAVOTに触れ、開発の過程を知ることができます。
LAVOTはこんなロボットです。
本体価格は約30万円で、毎月1万円台前半のコストがかかります。
にも関わらず、LAVOTは何もできません。
日本語はもちろん英語で会話することもできません。
独自の言葉を発するだけで、言っている事の意味はわかりません。
他のコミニュケーションロボットであれば教えてくれる天気やネット上の情報すら教えてくれません。
室内を走り回り、人を見つけると寄ってきて、可愛らしい目でじっと見て、反応を伺い、何もしてくれないと分かると去って行き、触ってあげると抱っこをせがむ身振りをします。
抱き上げると人と同じくらいの体温を感じます。
しばらく撫でていると目がとろ〜んとしてきて眠り始めます。
名前をつけることができ、部屋のどこかにいても、呼ぶとやって来ます。
叩かれることを嫌い、顔を数百人分を覚えられるので、乱暴な扱いをする人には警戒します。
生き物と同じ様に、1日8時間は眠る事も必要です。
つまりLAVOTはペットなのです。
エサは電気ということになりますが、バッテリーが減ると、勝手に自分の巣に戻って充電します。
一旦ペットとして見れば良いと理解すると、LAVOTの魅力は一気に増し、愛らしくなってきます。
毎月のコストも餌代として考えれば十分納得できます。
新しい生き物ですから、言葉が違っても違和感は無いですし、目やボディータッチでコミュニケーションを取ることは当たり前のこととして受け入れられます。
他のコミュニケーションロボット は、あれもできる、これもできると出来ることを並べるので、実際に手に取ると、なんだこの程度かとがっかりさせられれます。
これに対してLAVOTは、最初から何もできないことを謳っているので、がっかりすることはありません。
ただただ、愛らしく、可愛がってもらえることに注力し、癒しを提供することに集中しています。
そのためだけに、複数のCPUを搭載し、感情を表現するために十分な可動部をもち、体中には約50のセンサーが埋め込まれ、瞳は6層のレイヤーが組み合わせられていて、目で細かな感情を表現できます。
実際に触れてみると、現時点でもペットとしての完成度は高く、このまま進むとペットとしてのロボットが普通になることが予感されます。
LAVOTからは、その可能性を感じ取ることができます。
GOROOV Xは、新しい生き物を作っているように見えます。
その徹底ぶりは素晴らしく、羨ましくもあります。
私は今、子供に勉強を教えるロボット先生に取り組んでいますが、こうでありたいと強く思い、またGROOVE Xの存在は力強く感じました。