オーディオ装置で音楽を楽しむ時、部屋の環境を整える事が必要になってきます。

私の部屋の場合、リスニングポイントに対して、右側にはカーテンがかかっている大きな窓があり、左側は壁になっています。

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この状態だと、右側は音が吸音され、左からは壁の反射音が入ってきます。

部屋を借りる時に部屋を内覧するとよく分かりますますが、何も置かれていない部屋は、声が反射してワンワンと響きます。


この状態から窓にカーテンをかけたり、カーペットを敷く事で反射音が落ち着いてきます。

スピーカーから出る音は耳に直接飛び込んでくる音だけではなく、壁や天井経由で少し遅れて耳に届く音があり、いい具合になれば、適度な残響音が発生するので心地よく聞こえます。

実際はそんな都合のいい事は稀で、何らかの対策が必要になってきます。

出来れば反射させて音をコントロールして、音楽ホールで聴いているようにしたいのですが、そうするためには乱反射をさせるための細工を壁にしたり、オーディオボードを設置するなどが必要で、場所もとるため少し大掛かりになってしまいます。

これに対して吸音でコントロールする場合、壁やコーナーに対策をすれば良いので、手軽に手を付けられます。

私の場合、例えばボーカルがセンターに定位しないという悩みがありました。

スピーカーの間に置いてある液晶テレビの画面による反射も良くないので、音楽を聴く時には吸音パネルをぶら下げています。

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先日開催された産業交流展で、偶然にアコースティック・アドバンスという会社の吸音パネル販売している会社を見つけ、展示会価格で手に入るという事なので、45センチの正方形のパネルを2枚注文しました。

今回は特別に、好きなデザインで表面に印刷してくれると言うおまけまでついていました。

お気に入りのアルバムのジャケットを印刷しようかとあれこれ考えましたが、結局決まらず、どうせなら自分でデザインしてみようと思い、モンドリアンカラーを真似たデザインをしてみました。

送られてきたボードを取り付けるとこんな感じになりました。

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本来であれば、もっとパキッとした色が欲しかったのですが、繊維を圧縮したボードへの印刷では難しいようです。

リスニングポジションの耳の位置にくる反射音が発生しそうな位置にプッシュピンで2枚を並べて貼ってみたのですが、部屋の雰囲気とは合わなかったように思います。

それでも効果という点では確かにあり、左右の音のバランスが整ったのがわかりました。

オーディオ専用の部屋ではないので、思い切った対策は難しく、見えるところの対策としては、この位で抑えて置いたほうが良さそうです。