音楽を聴くことや、ギターを通して音楽を奏でる事は、私にとっては生きて行く中で、かなり重要な位置にあります。

オーディオ評論家の菅野沖彦氏と長島達夫氏の対談の中に、EMIのクラシック部門のプロデュサーだった、スミラジ・グラップ氏の話があり、「音楽とはなんですか?」と言う問いに答えたグラップ氏の言葉に合点がいきました。

「人は孤独なものである。一人で生まれ、一人で死んでいく。 その孤独な人間にむかって、僕がここにいる、というもの。それが音楽である。」

生きて行く色々な状況で、その人にとって思い出される音楽ってあると思います。

誰にも話せない心情も、それ理解してくれたかのように 心に響く音楽と出会えた方も多いでしょう。

ある音楽を聴くと、あの頃の楽しかった場面が思い出されると言うこともあるでしょう。

それは映画の一場面かもしれません。

ラファエル・クーベリックの指揮したベートーヴェンの交響曲第7番を聴くと、中学生の頃に買ってもらったソニーのラジカセでこの曲をエアチェックして、何度も聴いていた中学生の自分の様子が思い出されます。

ずっと個人に寄り添ってくれるのが音楽なのです。