秋葉原のヨドバシカメラの4階にはオーディオフロアがあり、かなりの頻度でウロウロしています。

ここにあるラックスマンの部屋は静かで、ラックスマンの製品の試聴には持ってこいの場所です。

数ヶ月前に、ここでフォーカル のスピーカーを聴きました。

感動的な音だったのは、Soplaというシリーズ。

昔だったら確実にハイエンドと呼ばれている価格帯です。

SoplaにはブックシェルフタイプのNo.1と、フロア型のNo.2があります。

どちらも音の広がり感は素晴らしく、悪い席で聴くくらいならコンサートに行くより良いかもしれないと思わせる程の音でした。

いずれは手にしたいものだと思いながら何度か足を運んでいるうちに、御茶ノ水のオーディオユニオンに、No.1とNo.2の中古がある事を知りました。

仕事の打ち合わせの帰りに立ち寄り、試聴させてもらいました

どちらも捨てがたい魅力があります。

No.1のフォーカスの良さは、ブックシェルフならではです。

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スピーカーの間に音像がピタリと決まるのはホログラムのようです。

No.2は、フロア型らしく低音の出方に無理が有りません。

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これも2台並べて聴けば感じる事で、そうでなければ価格の低いNo.1でも十分です。

価格差のことも有り、気持ちはNo.1で決まりかけていましたが、私としては珍しく、商談中扱いにしてもらい、もう一度考えてみる事にしました。

商談中として押さえて頂けるのは3日間。

じっくり考えて、No.1にしようという事で、3日後にショップを訪れました。

フロアに入った時、入口に見慣れない真っ赤なスピーカーが置いてあるでは有りませんか。

それは同じくフォーカル のUtopia Scaraというシステム。

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価格差で言うとNo.2の2倍以上するシステムで、まったく想定外です。

店員さんに話すと、取り敢えず聴いて見ますか、と言うのでお願いしました。

かけて頂いたのは、ファリャの「三角帽子」。

アンセルメの指揮で、名盤とされている演奏です。


そして出てきた音に驚き、つい、感動で涙が出てしまいました。

スピーカーの間に広がる生々しいオーケストラの音像だけではなく、かなり深く奥行きが再現されたのでした。

しかも音楽的に!

この感動は、コンサート会場で感じるものと一緒です。

これには参りました。

そして瞬間的に購入する算段を考えました。

持っているシステムを下取りに出せば、何とかなりそうです。

仮にNo.1かNo.2を買ったとしても、Utopia Scaraの音は頭から離れそうも有りません。

という事で、Utopia Scaraを購入する事にしました。


この決断をしたのは、3週間ほど前の事です。

配送の都合で、直ぐに配達されず、待ち状態が続いています。

いつもなら、配送は頼まず、車で取りに行くのですが、1本で85Kgと言う重量で、一人ではどうにもできません。

持ち帰りは諦めて、ひたすら待っています。

そしてもうすぐ到着。

果たして、あの感動が再現されるでしょうか。