水害の報道が流れるたびに、水の力の恐ろしさを感じます。

地球上の様々な地形を作って来たのは、大規模な地殻変動を除けば水や風の浸食によるものです。

風の浸食が気が遠くなるくらいの年月が必要な事に対して、水は短時間で地形を変えてしまいます。

浅間の小屋に行った時に、裏に流れている渓流の様子を改めて確認して、ちょっとびっくりしました。

下の写真の左に大きな岩がありますが、台風の前までは、この岩の位置に流れがありました。

ちょうど流れが曲がっている位置に転がしてあったので、流れによる浸食を防ぐ役割をしていました。

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その流れが右に大きく変わっていました。

川底も深く抉られて、水面の位置も1メートルくらい下がっています。

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おかげで、地面として使える面積は増えましたが、今回の台風のような大雨があればどうなるかわかりません。

流れが凄かったのか、これまで見たことがない黒い地層も見えていました。

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この辺りは、天明の大噴火の時に被害があった場所なので、火山由来の地層だろうと想像できます。

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小屋は渓流から見上げる位置にあり、渓流からだいぶ高い所にあるので建物が被害に遭うことはなさそうですが、根がむき出しになっている木は、次の大水では倒れてしまうかもしれません。