浅間の小屋に着いて最初にやる事は、デッキのセッティングです。
小屋は木に覆われているので、たまに行くとデッキには枯葉などが散乱しています。
ほうきでデッキの上を掃除してから、デーブルとチェアをセットします。
さらに、畳んでおいたパラソルを開くのですが、その時です!
開きかけたパラソルの中から、細長い巣のような物が落ちてきました。
続いて、その中から何やらネズミのような生き物が2匹出てきました。
一匹は、右往左往しながら、デッキのはじまで行き、地面に飛び降りていきました。
もう一匹はと見れば、デッキのフェンスの陰で、
じっとしています。
まるで、目を閉じて見えなくなれば、今の状況は無かった事に出来ると考えているような仕草でした。
聞きたくない事があると、アワアワアワアワとか言いながら耳を塞ぎ、聞こえないようにする仕草がありますが、それとそっくりです。
自分が生きているから世界が存在し、死んでしまったら世界は消滅してしまうという考え方を思い出しました。
なかなか動かないので、ほうきを近づけると、ピョーンと茂みに向かってジャンプしました。
可愛らしい仕草で、思い出すと笑ってしまいます。
二匹はおそらくつがいです。
その後、ちゃんと会えたでしょうか。
面白いものを見たなと思ってパラソルを広げると…
なんと、出入口用に作ったのか、穴があいていました。