いかにも地元の常連さんで埋まっていそうな居酒屋に入るのは、ちょっと勇気が必要です。
千駄木駅から谷中を通って日暮里に向かう道は何度も歩いている道です。
そこに、前から気になっていた居酒屋がありました。
表には持ち帰り出来る焼き鳥のパックが置かれています。
こういう店は、一度持ち帰りで買ってみて、雰囲気を確認する手もありますが、ちょうどいい夕暮れを迎える頃で、無性にビールが飲みたくなりました。
思いきって入ることにしました。
中に入ると、4人も入ると一杯になりそうなカウンタに、常連さんらしい先客が二人。
奥には広い座敷が見えましたが、こちらは一人なので、あえてカウンタを選びました。
重い荷物二つの置き場に困っていると、「その椅子の上に置きな」と常連さん。
カウンタに座ると、その常連さんは、横に広がっていた自分の皿を片付け、私の前を台拭きできれいにしてくれました。
「ありがとうございます」
これですね。こういう店のいいところは。
出てきたお通しは、美味!
注文した焼き鳥5本も丁寧に焼いていて、手羽は香ばしく、このお店に入って大正解。
もう一品として頼んだ玉子焼きは、ボリュームたっぷり。
これで400円!
瓶ビールを追加して小一時間過ごしました。
お会計の時に、
「お通しの小鉢、凄く美味しいですね!メニューに無いんですか?」と聞くと、
「無いけれど、言ってくれればいいのに」とのお返事。
顔見知りになれば、居心地がもっと良くなりそうです。
外に出ると、あたりは暗くなっていました。
また来よう!