11月22日に北斎美術館がオープンしました。
場所は墨田区で、両国駅から歩いて10分足らずの場所に有ります。
この美術館に、オープン当日に行ってみました。
後日、美術館の関係者と話す機会があったのですが、構想してからオープンまで28年間かかったそうです。
北斎の作品は非常に幅が広く、特に版画の構図は、西洋美術には見られない斬新さがあります。
西洋からの関心度は非常に高く、18世紀最高の芸術家と評される事もあるようです。
事実、作曲家ドビュッシーは、北斎の版画に影響を受け、「海」という3楽章からなる管弦楽曲を残しました。
この曲のスコアの表紙には、北斎の代表作のひとつ「富嶽三十六景」の中の「神奈川沖浪裏」が使われています。
大波の奥に富士が見える、あの有名な版画です。
世界が注目している北斎の作品をまとめて鑑賞できる北斎美術館のオープンは、オリンピックの開催会場の一つ両国国技館を持つ墨田区としては、実にタイムリーな事だと思います。