創遊・楽落らいぶ Vo.35を楽しんできました。

 

 

東京文化会館小ホールで行われている企画で、午前11時という早い時間から始まる1時間のライブです。

 

落語と音楽のコラボというのが基本スタイルで、なんといっても500円という料金がありがたいです。

 

この日は、こんなプログラム。

 

第1部:ミニコンサート
第2部:落語と音楽のコラボレーション「目黒のさんま」

 

二代 三笑亭夢丸(落語)
イーラちゃん楽団:
 うちだえーすけ(作曲・編曲・Cl)
 せんこうひでき(Vn)
 なんばますみ(Pf)

 

イーラちゃん楽団は、絵本作家しまだともみさんの絵本「イーラちゃんといじわるツリー」の音楽読み聞かせをするために結成されたグループで、最近では大人相手の音楽も始めたというお話でした。

 

J.ウィリアムスの壮大なオリンピックファンファーレとテーマを、クラリネット、ヴェイオリン、ピアノでやってしまうという、大胆なプログラムからスタートしました。

 

また、マイケル・ジャクソンの「スリラー」を、日本と西洋のお化けのコラボと称して、夢丸師匠のしの笛を加えた演奏は、真面目なんだか不真面目なんだかわからない楽しさがありました。

 

楽屋でのおふざけ、レストランだったら裏メニューという「愛の賛歌」は、ヴァイオリンで、牛、犬、小鳥、蛙を弾き分け、最後には三輪明宏さんが飛び出すという離れ業をやり、会場を沸かせました。

 

こんなのばかりかというとそうではなく、もともとタンゴ弾きというヴァイオリンのせんこうさんによるピアソラは見事な演奏でした。

 

2部は、三笑亭夢丸師匠の「目黒のさんま」と音楽のコラボ。

 

音楽が入ることによって、落語がより立体的になりかなり楽しめました。

 

夢丸師匠の噺を聴いたのは初めてでしたが、かなり好きなタイプでした。

 

先に話した小ネタが後ろで活きていく噺の仕込が素晴らしく、噺の構成がよく練られているなあという印象でした。

 

いい時間を過ごしたなあと外に出ると、気持ちのいい秋空が上野公園に広がっていました。

 

ちょっとぶらぶらして上野駅に向かうと、夢丸師匠が歩く姿が見えました。

 

ちょっと悩んだのですが、思い切って声をかけると、さすがに噺家さんらしい気持ちのいい対応をしていただけました。

 

師匠のライブをもっと聴いてみたいものです。

 

次の回は、ギターの渡辺香津美さんと、桂文治師匠のコラボ。

 

なんとも豪華な組合せです。

 

もちろん、チケットは押さえました。