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ルネ・レイボヴィッツ指揮
パリ・コンセール・サンフォニーク協会管弦楽団 16分02秒
録音:1960年6月 パリ
SCRIBENDUM THE ART OF LEIBOWITZ より
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ルネ・レイボヴィッツは、ベートーヴェンの交響曲の演奏で、ずっと気になっていた指揮者でした。
リーダーズダイジェストの会員制企画で一般家庭用に配布されていたシリーズに録音を多く残し、それらが収録された「THE ART OF LEIBOWITZ(CD13枚組)」をみつけたので早速購入してみました。
その中に、「ボレロ」が入っていたのでした。
レイボヴィッツは、ムソグルスキーの「禿山の一夜」というとんでもない演奏があります。
強弱の付け方は極端だし、ウィンドマシーンが登場して暴風の様子を描き出したり、しまいには曲のエンディングを新たに作曲して付け加えるというような爆演です。
まるで映画を見ているような「禿山の一夜」でした。
「ボレロ」にも予想を超える爆演を期待したのですが、以外にもオーソドックスで、曲の性質に合わせてか、個々の楽器の演奏者にまかせているような演奏です。
演奏時間は16分02秒。
ややゆっくり目で、各パートをくっきりと浮き上がらせているのがわかります。
管のパートはなかなか良く、ネットで調べたところ、当時のパリ管の名手が数名加わっているということでした。
録音は、最強部で音が割れるという残念さはあるものの、今から50年以上前のものとは思えないほど音の分離が際立っています。
分離が良すぎて、チェレスタ+ピッコロ+ホルンでパイプオルガンを模した部分では各楽器の位置がわかるくらいに分かれてしまい、逆にパイプオルガンに聞こえないというほどです。
考えてみれば、1960年前後の10年は、マーキュリーやエベレストなど、大変魅力的な音での録音がたくさん残された時代ですから、この録音もそのひとつと言っていいでしょう。
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