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ウラディーミル・アシュケナージ指揮 NHK交響楽団 15分21秒

録音:2003年6月 東京すみだトリフォニーホール

EXTON OVCL-00100

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シャルル・デュトワが2003年にNHK交響楽団の音楽監督を退き、代わって秋からそのポストに就任することになったアシュケナージが就任前の6月にNHK交響楽団と録音したものです。


作曲家ラヴェルが自ら指揮をして録音した「ボレロ」は15分27秒ですから、ほぼ同じ速さと言っていいでしょう。


EXTONらしく、スーパーオーディオCDとなっていたので、SACDとして聴いてみました。プレーヤとの相性が悪いのか、音が引っ込む感じだったのでノーマルのCDとして聴き直しました。CDにすると、ぐっと音が前に出てきました。


小太鼓は、ほぼ中央に位置しています。管楽器のソロなかなか良くていいのですが、もうちょっと遊んでくれないかなあと思ってしまいます。ピッコロ+ホルン+チェレスタの個所は、なぜかチェレスタが聞こえてきません。バランスをとってぐっと落としているのか、あるいは入っていないのか?


バイオリンが加わり音量が上がってくると、小太鼓の存在が非常に目立ってきます。実際には小太鼓だけではなく他の楽器もリズムに加わっていて、それがはっきりわかる演奏もあるのですが、この演奏ではリズムは小太鼓だけでとっているように聞こえてきます。


ティンパニもコントラバスも控えめで、全体的に高音側に寄った「ボレロ」です。


居ても立っても居られなくなる「ボレロ」ではありませんでした。このことがアシュケナージによるものなのか、NHK交響団によるものかはわかりません。