下の娘が社員旅行で行ってきた岩手のお土産として、世嬉の一酒造の純米吟醸酒「吟ぎんが」を買ってきてくれました。
岩手は、南部杜氏で知られた酒造りの地です。
かつて、酒飲みの知り合いと一緒に、北から南までの各地の日本酒をずらりと置いてある居酒屋に入り、「北から順に飲み進もう」と試みて、岩手県から脱出できずに撃沈したことがありました。
この方は、「30分位軽く飲もう」と夕方5時頃に飛び込んだ立ち飲み屋で、延々6時間も立ち呑んでしまった位お酒が強い人でしたが、銘酒の多い東北を飲み尽くすというのはさすがに無理でした。
岩手のお酒として、「南部美人」がスーパーなどでも手に入りやすく、ちょっとこだわりのある酒店では「あさ開」もよく見かけます。
「吟ぎんが」という名前自体は、岩手県で開発された酒造好適米です。
名前からは、岩手県出身の宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」が想像されます。
このお米を使った日本酒に「タクシードライバー」という名前のお酒があるらしく、いったいどんなお酒なのか、興味深いです。
ラベルに書かれた銘柄は、知らないお酒を購入するときには、けっこう重要なポイントになりませんか?
試飲ができれば別ですが、そうでない場合は、ラベルに書かれたデータと見た目が頼りです。
山形の「くどき上手」なんかは、うまいネーミングだなあと思います。
使っているお米の銘柄をそのままお酒の名前にしているものも多く、例えば「亀の尾」「渡舟」のようにお米の名前が、「どうだ!」と言わんばかりに堂々と書かれている日本酒の瓶を見ると、美味しくないはずはない、と思ってしまいます。
こういう日本酒は、「山田錦」「五百万石」「美山錦」「出羽燦々」「雄町」などの全国区のお米とは異なり、その地域で復活させたお米や、苦労して地元で開発したお米を使っているので、特別な思いも感じます。
実際、「亀の尾」や「渡舟」の2銘柄は好きなお酒になっています。
もらった「吟ぎんが」も、お米の名前を銘柄にしている上に、精米歩合50%の大吟醸酒なので期待できます。
意外なことに、「南部杜氏」を全国に送り出している岩手県には、長く酒造好適米は無くて、平成になっていくつか登場したようです。
「吟ぎんが」は、その代表米です。
中耳炎のため医師から申し渡されていた禁酒も、二週間ぶりにやっと解けたので、浦賀に移動した深夜に一杯やってみました。
夜中なのでつまみはコンビニで調達。
右から、「秋刀魚の昆布巻き」、「ハムと玉子とコーンのマカロニサラダ」、そして締めに「鯖の押し鮨風おにぎり」です。
大吟醸と組み合わせるにはちょっとジャンクっぽい眺めですが、最近のコンビニの味は侮れません。
お盆に並べた肴の眺めに合わせて、グラスは使わずに、「吟ぎんが」についていた、プラスチックの小さなぐい飲みを使いました。
瓶のキャップより少しだけ大きいサイズで、くいっと一息で飲めてしまいます。
ちょっと辛口で、さすがに大吟醸らしく、すっきりとした飲み口のお酒です。
300mlのボトルでしたが、一回で飲みきってしまうのはもったいなく、半分だけ飲みました。
好きな常温で飲んだのですが、ちょっと冷やしたほうが、いっそうキリリと引き締まって美味しそうです。
残りは、鮮度のいいお刺身と組み合わせて飲もうと思います。
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