バッハのリュート組曲第4番BWV1006aのプレリュードは実にかっこいい曲です。

無窮動な感じで次々と移り変わる様子を聴くと気持ちが昂ります。

アナ・ヴィドヴィチの演奏は、やや走り気味な感じもしますが、高速で突き進むので、音の横のつながりが分かりやすく聴こえ、この曲の良さを伝えてくれます。

セルシェルは11弦ギターで、ゆったりとこの曲を弾き、時折響く11弦ギター特有の低音によって、天国的な音楽を聴かせてくれます。

ところで、アナ・ヴィドヴィチの3分24秒に対して、セルシェルは5分9秒!

短い曲にもかかわらず、1分45秒の差です。

アナ・ヴィドヴィチのように指が動けば高速プレリュードも挑戦したいと思いますが、それは無理という話。

暗譜も昔ほど早くできず、6ページの楽譜の暗譜にもう1ヶ月も格闘しています。

ただ、その格闘の仕方は少し前とは変わってきました。

以前は、気にいった楽譜が手に入れば、その運指を忠実に守ろうとしましたし、セゴビア譜であれば、記譜通りに引くことを心掛けていました。

弾きやすい運指に変えることは、運指をつけた人への尊重というより、弾きにくい運指からの逃げ、のように考えていました。

だから、どんなに弾きにくくても、なんとか弾けるようにギターと格闘していました。

ところが、このBWV1006aの練習を始めてから、暗譜後に、楽譜を見ないでいろいろな運指を試しています。

これが実に面白いし、結果的に、暗譜の確実性が増しているように思います。

耳コピーで曲を覚えるのに近いかもしれません。

今のところ、6ページのうちの4ページまで進みました。

あと1ヶ月くらいで、なんとかゴールにたどり着きそうです。



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