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サー・ゲオルグ・ショルティ指揮 シカゴ交響楽団 14分42秒

録音:1976年

LONDON POCL-9957(458-768-2)

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何と言っても、シカゴ交響楽団が上手いです。管楽器のソロも、ちょっと遊び心を持って演奏しているように聞こえるところも、アメリカらしいなと思います。

ショルティが音楽監督に就任したことにより、シカゴ交響楽団はさらにレベルアップし、世界のトップクラスのオーケストラになったと言われます。


 

音楽の賞として有名な「グラミー賞」というのがあります。意外なことに、ショルティは、2014年の時点で31回も受賞していて、これはグラミー賞受賞回数としては、圧倒的にTOPです。


 

ショルティの演奏の特長である、鋭いリズムのキレと、すべての楽器を鳴らし切るパワーは、「ボレロ」には最適です。


冒頭から一糸乱れずに進みながらも、ごちゃごちゃと音が混濁しないで最後に向かって突進していきます。大音量の印象が強い、ショルティに対して「空手大将」なんていう表現を目にしたことがありますが、この「ボレロ」は、単なる爆音型ではなくて、洗練さがあります。


269小節と270小節でメロディーがトランペッからヴァイオリンに受け渡される部分があるのですが、これを気づかせてくれたのはショルティの演奏でした。


私は個性的な演奏が好きなので、これがベストにはならないのですが、素晴らしい演奏だと思います。