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エリック・カンゼル指揮
シンシナティ・ポップス・オーケストラ 13分26秒
録音:2007年10月22日 シンシナティ、ミュージック・ホール
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エリック・カンゼルというと、TELARLから高音質の録音を沢山(80枚以上!)出している、どちらかというとポップス系の指揮者という印象があります。チャイコフスキーの「序曲1812年」では、最後に大砲の実音を入れたLPレコードを出し、低音の溝の激しさから、カートリッジの針飛びを起こすと話題になった録音も残しました。
そのカンゼルですし、13分台という快速「スピードですから、ノリのいい「ボレロ」を期待して聴き始めました。
面白い!
オーケストラは、シンシナティ・ポップス・オーケストラで、名前の通り、実にいいノリです。ポップス・オーケストラとは言っても、ほぼシンシナティ交響楽団とイコールですが、ポップス・オーケストラとして演奏するときは、楽しくいくぞ!という風に気持ちを切り替えているように感じます。
テノール・サクソフォーンだけでなく、ソプラニーノ・サクソフォーン負けまいとジャズの雰囲気満点で、気持ちよさそうに吹いています。トロンボーンもなかなかで、トロンボーンが終わった直後のリズムの刻みもぐっと盛り上がります。
リズムを刻む打楽器も、はねているような心地よさがあります。全奏に混ざって、トランペットもノリにのっているのがわかります。
こういう演奏は、できればホールで演奏している様子を見たいものです。