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ズービン・メータ指揮 

ロスアンジェルス・フィルハーモニー管弦楽団 13分50秒

録音:

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20140725_01

これは、かなり気に入った「ボレロ」です。50枚も60枚も「ボレロ」を聴き続けていると、もういい加減すごい演奏はないだろうと思っていたのですが、このような素晴らしい「ボレロ」に出合えるので、クラシック音楽の聴き比べはやめられません。


ズービン・メータは、1936年にインドのボンベイで生まれた指揮者です。1969年にロサンジェルス・フィルハーモニー管弦楽団と初来日してから数度に渡り再来日しています。私のメータのイメージは、スペタキュラーな演奏をする指揮でした。


再生を始めると、ホールトーンを響かせながら右から小太鼓が聞こえてきます。かなりいい録音です。


軽快なテンポですが性急な感じはしません。ソロも軽快な中にのびのびとした個人技を聴かせてくれます。これは、かなり楽しめる「ボレロ」です。


不安が多いトローンボーンも「どうだ、すごいだろ」と言っているような技を聴かせてくれます。


面白いのが小太鼓の配置と使い方です。1台目は左に、2台目は右に配置されています。ふつうは、ラストのほうで2台目が追加されるのですが、メータの演奏では、ホルン+チェレスタ+ピッコロの部分で、1台目がたたくのをやめて、2台目にスイッチします。2台がかなり離れているので、立体感が素晴らしく、ラストで2台になったときの効果は目覚ましいものがあります。


全奏になってからも音が混濁することはなく、楽譜に書かれている音すべてを目の前で見せてくれているような演奏です。


ドラも大きく主張をしているわけではないのですが、凄みを持った響きです。


最後の盛り上がりも素晴らしく、これは最後の1発まで衰えることはありません。


とにかく、男前のかっこいい「ボレロ」です。


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