埼玉県行田市を中心としてごく周辺にしか広がっていないB級グルメがあります。
「フライ」と呼ばれる粉系の食べ物です。
「フライ」と言っても、エビフライのようなフライではありません。
きわめて具が少ないお好み焼き、と説明すると一番伝わりやすいのですが、お好み焼きとは別物です。
私はこのフライが大好きで、好きな食べ物を5つ挙げよと聞かれたら、まず「フライ!」と答えます。
行田市内にはけっこうな数のフライやさんがありますが、私の好きなお店は「山下」と「仙道」の2店。
熊谷の実家に行くとき、ちょうどお昼時のときには「山下」をのぞいてみます。
12時前後の「山下」は、たいていはお客さんでいっぱいで、30分くらい待ってフライにありつければラッキーです。
思い返してみるともう数ヶ月フライを食べていなかったので、その日はなんとしても食べたくなり、40分ほど待つことになりました。
フライは大と小の2サイズあって、いつも注文するのは大。
大きなお皿から垂れ下がるほどのサイズでも、値段はなんと420円。
B級の王道を行く、堂々たる見栄えと、B級らしい安さ!
周辺から少し折って2枚重ね状態にしてから割り箸で切って食べるのが流儀。
薄力粉が主体で、よく見ると、豚肉、桜海老、ネギなどが混ざっていて、表面には揚げたパン粉がまぶしてあります。
何が入っているのかはお店によって違い、今は無くなってしまったあるお店では、卵が1つ分入っていました。
ソースは特性ということですが、たぶん、ウスターソースベース。
最初の1口を口に押し込んだときの幸せ感と言ったら!
翌日、家でもあの味を再現したいと、ホットプレートでやってみました。
最初は薄力粉+卵+粉の鰹節でやってみたのですが、生地のモチモチ感が足りません。
そこで、片栗粉を加えてみると、かなりいい感じに。
ソースも、ウスターソースに普通の中濃ソースをブレンドして、お店に近いとろみに。
でも、何かが足りない。
やっぱり、パン粉かなあ。。。
ということで、少量の油でパン粉を炒って、振りかけてみると・・・。
これだ!
パン粉の少し焦げた香りと食感が大きなポイントだったのです。
だいぶ本場のフライに近づきましたが、あと一歩。
生地の感じが微妙に違うのです。
ある店で食べたとき、わずかに重曹の味がしました。
生地の食感の秘密は重曹かもしれません。
このフライは、アウトドアで作って食べるとよさそうです。
そのときは、重曹を加えて試してみます。
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