年内に浅間の小屋に行けるのは、あと2回くらい。
この2回で物置小屋を完成させて、来年は本体の拡張だな、と考えていました。
小屋を広げて、ゆったりとした空間にしよう。。。
そんな考えに、自分の中から、待ったがかかりました。
もともとは、動物が身を守るために自分で巣や寝場所をつくるのに、現代の人間は自力では巣作りさえできていない、という事にショックを受けたころに、小屋つくりに出合いました。
狭い空間でも、十分な心の豊かさが得られる、豊かな生活と居住空間の大きさは比例しない、という確信を持って小屋づくりをはじめました。
それがだんだん、快適を求め、今では空間を拡大する方向に進もうとしています。
快適性を求めることは悪いことだとは思いませんが、安易に空間の拡張で快適性を得ようという考えが、自分の中での堕落を感じました。
はじめのころの小屋は、8畳に4畳のロフトというシンプルな構造でした。
途中で2.5畳ほど拡張し、来年は、それをさらに広げる予定でした。
拡張方向に進むと、どこまで行くかわかりません。
来年は原点に戻る方向での工事をしようと考え直しました。
拡張した部分は取り壊して、外で過ごせるデッキに改造し、室内は、8畳+4畳の空間を最大限に使う工夫をします。
そのほうが、はるかに面白い。
一つ一つの空間の使い方を考えながらスケッチを描いていると、あっというまに時間が過ぎていきます。