上野の国立科学博物館は、リピーター会員になっていて、オフィスの日暮里から近いこともあり、時間のある時に立ち寄る場所です。
展示数が膨大で、時々展示内容が入れ替わることもあって、1回の入場で全部見て回るということはずいぶん前からあきらめていました。
最近では、1回にせいぜい2フロアくらいを見るパターンになっています。
たとえば、時計について展示したコーナーでは、日時計だけでもたくさん見ることができます。
この頃は小さい頃から腕時計を持っているようですが、昭和32年生まれの私の世代では、腕時計を手にするのは高校生になってから、という方が多かったのではないでしょうか。
子供にとって、自分の腕時計を持つということは、ちょっとしたあこがれでした。
小学校の近くにあった小さなおもちゃ屋には、そんなあこがれをかなえてくれる物が売っていました。
それは、腕時計型の日時計です。
少し大きめの文字盤の中央には針のようなピンが立っていて、その影でだいたいの時刻を知るのです。
正しい方向に影をつくるために、小さな方位磁針もついていました。
晴れた日には、この日時計をつけて遊びに出たときには、なんだか大人になったような気分になりました。
展示されていた日時計を眺めながら、すっかり忘れていた、こんなことを思い出しました。
博物館には技術の歴史が詰まっています。
自分が育った時代に重なるものを見つけることによって、昔を思い出せるというのも博物館の楽しみのひとつです。
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