計算し尽くされた演奏をしてアルバムをつくるカラヤンも、一夜限りの演奏を記録したライブ盤では、びっくりするような熱い演奏を残しています。


歴史的名演がライブ盤から出てくることも多くありますし、ハプニングが録音されてしまうのもライブ盤のおもしろいところです。


クラウス・テンシュテットの指揮するベートーヴェンの「田園」のライブ盤があります。


1975年7月22日のライブで、オーケストラはボストン交響楽団です。



まじめな社長のふまじめなブログ-20130902_12


この録音の第2楽章から、会場に迷い込んだと思われる、小鳥のさえずりが聞こえてきます。


しかも絶妙のタイミングで!


レスピーギは、交響詩「ローマの松」の第3部「ジャニコロの松」に、ナイチンゲールのさえずりを意識的に曲に入れましたが、この演奏会はまったくの偶然です。


「田園」の穏やかな風景に本物の小鳥のさえずり。


ほかの曲ではなく「田園」ですから、テンシュテットもオーケストラも観客も、このハプニングを楽しんだに違いありません。



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