福田進一さんのアルバムは、手に入れるたびに驚かされます。
今回手にしたのは、「ブエノスアイレスの冬」というアルバム。
1曲目の「アデイオス・ノニーノ」が鳴り出したとたん、その響きにびっくりしました。
「ギターは小さなオーケストラだ」、とは、ベートーヴェンが言った言葉として知られていますが、その可能性がさらに広がったという印象を受けました。
響きの幅が、非常に広いのです。
ギターは弾くのも聴くのも大好きですが、福田進一さんが、(価格は違うにしても)私と同じギターという楽器を弾いていることが信じられません。
楽譜から最大限に音楽を引き出し、それを演奏した時に音が空間に飛び散って、聴く人の耳にどう届くか、ということまで考えられた演奏に思えます。
最近聴いたオーケストラものでは、サロネンが指揮したシベリウスの「エン・サガ」からも同じ印象を受けました。
福田進一さんは、アルバムが出されるごとに新しい発見と驚きが味わえる、素晴らしい演奏家だと思います。
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