亡くなった義父は、オールドパーが好きでした。
好きと言っても、いつも飲むというわけでは無く、数ヶ月に少しだけ思い立った時にオールドパーを取り出して飲む、というペースだったようです。
義父は、アサヒビールを定年まで勤めました。
そのため尋ねていくと、必ずアサヒビールのドライでした。
ビールを注ぐと溢れる前に、グッとコップを持ち上げるクセがありました。
その感触を、今でも覚えています。
家内はひとり娘でお酒を飲まないので、私が時々尋ねた時に一緒にビールを飲むことを楽しみにしていたようでした。
結婚して間もなくのころ、「僕はこれが好きでね」と言って飲ませてくれたのがオールドパーでした。
年末に家内の実家に行った時、「もう飲む人がいないから」と、数本のお酒を頂きました。
その中に、オールドパーが有りました。
手つかずのオールドパー。
もしかすると、義父は、私と飲むためにとっておいたのかもしれません。
このオールドパーを、空になってしまったね、と言いながら、一緒に飲みたかったものです。
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