「センター・オブ・ジ・アース」とディズニー映画と同名前タイトルがつけられたZ級映画のレポートです。
ストリーは、まあ、女性数人のグループが地下600kmのところから脱出するために、地底の怪物から適当に逃げながら、地上から助けに向かった、おもちゃのようなマシンと合流し、無事生還する、という内容です。
これを見ながら、Z級映画の特徴をまとめてみました。
1)題名はパクリ
題名はパクリかそのまま同じにしてしまいます。
多少の良心があるのか、サブタイトルを無理やりつけることもあるようです。
2)どこに向かおうとしているのかさっぱりわからないストリー
おおまかには、最初に書いたようなストリーですが、途中のこまかいエピソードは、たぶん、行き当たりばったりです。
「XXXということにしちゃおう」と、その場その場で考えているに違いありません。
3)始った瞬間にZ級とわかる映像
Z級映画は、どことなく黄色っぽい映像をしています。
いい絵を撮ろうとした時、照明は非常に重要です。
昔、先生役となって講義映像を撮影したことがありましたが、2人の照明のプロがつき、撮影スタートまでかなりの時間をかけていました。
照明をまともにやろうと思えば、お金と時間がかかるのです。
4)知らない俳優が主役
俳優に予算をかけるのは無理です。これは仕方がないけれど、せめてプロっぽい演技をしてほしいものです。
5)顔のアップが多い
画面の3分の1くらいにアップした顔のシーンがやたらと多いのです。
背景を見せたくないのでしょう。
アップになっても、下手な役者なので、ぎこちない表情のアップを見ることになります。
6)会話でつなぐシーンが多い
顔のアップを見せながら、ひらすら会話で時間かせぎをします。意味のない会話が多いので、見続けるにはかなり忍耐が必要です。
7)同じセットを何度も使う
これは仕方がないでしょうが、セット数も少ないので、結果的に同じようなシーンばかりを見ることになってしまいます。
最後は、おもちゃのようなマシン(といっても全体を見せるような大胆なことはしないので、よくわかりませんが)で帰るのかと思ったら、大きめのトランクくらいの「転送装置」を使って、あっという間に地上に戻ってしまいました。
この転送装置についていた小型のパラボラアンテナは、どう見ても蒸し器に入れる銀色の調理器具でした。
8)カメラワークが素人っぽい
いい映画は、最初のシーンのカメラワークで、その予感をさせてくれますね。
Z級映画は、最初のシーンで、Z級と気付かせてくれます。
早めにまわれ右して、ストップボタンを押せるのです。
とにかく、単調なカメラワークです。複数台を同時に使って、あとで編集なんてできないのでしょう。
この映画では、油断したのか、地下600kmにも関わらず、ときどき青空が見えます。
9)引きの絵が少ない
カメラを引くと、見せたくないものが映り込んでしまうのでしょう。
10)音楽は印象に残らない
たいていは、打楽器だけでドンドコドコドンと繰り返されるか、単調なブラスが続きます。
もしかすると、安い素材集なんんかがあって、それを使っているかもしれません。
・・・ちょっと長くなりそうだ。
ここらで一休みしよう。
(あと1回続く)
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