地質の教材作成の参考にするために、埼玉の「川の博物館」に行ってきました。
関越道の花園インターから近い玉淀大橋の近くに建てられた立派な博物館です。
この橋の付近は、デイキャンプ場として賑わう場所で、私も何度かBBQをしたことがあります。
川の博物館の目印は、巨大な水車。
岐阜県恵那市の道の駅「おばあちゃん市・山岡」に抜かれるまでは、日本一の大きさだったそうです。
今日の目当ては、ここの目玉である、荒川の巨大模型。
荒川の全長は173kmで、この模型は1000分の1サイズですから、全長173mということになります。
源流から東京湾までの地形を、歩きながら確認することができます。
川のカーブの外側は侵食で切立ち、内側は堆積によって川原になるという様子や、侵食と隆起の繰り返しでできる河岸段丘の様子がよくわかります。
地質学的な展示を期待していたので、ちょっと残念でした。
博物館の見学のあと、荒川の川原に出て見ました。
このあたりからは中流域になるので、川原の石は大きくはなく、手にとってみると、角がとれて丸みを帯びています。
このところの雨のせいか、川の水は泥で濁っていました。
大きな石、小さな石、砂、泥(粘土)と分けると、粘土は大きな石の次に浮き上がりにくい性質があります。
ただし、一度浮き上がると少しの流れでも沈まないので、河口を出て沖に堆積します。
大雨のあと、川が濁っていることがありますが、あれは粘土が流されている状態です。
この日の荒川も、写真の様に濁っていました。
この泥は、東京湾まで流されて行くのでしょうね。
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