ギターは、メロディーから伴奏までをひとりで完結でき、しかも持ち運ぶことができる、数少ない楽器です。
最近は相手がいなくなってしまいましたが、実は私はデュエットで演奏するのが大好きです。
特に2ndが好きで、伴奏によって1stが盛り上がると、うれしくなります。
デュエットの演奏で好きなのは、何といってもイダ・プレスティ&アレクサンドル・ラゴヤ夫婦のもの。
残念ながら奥さんのプレスティはなくなってしまいましたが、もし生きていたらギター界の状況は変わっていたかもしれません。
プレスティの子供のころのSPレコードを1枚だけ持っていますが、すでに完成した音楽は脅威的でした。
プレスティ&ラゴヤは、二人の整った音色と、まるで一人で弾いているような息のあった演奏が魅力です。
どんな速いパッセージも、ぴたりとあっています。
今日は、久しぶりにLP盤で聴いてみました。
このアルバムで好きなのは、バッハの「イギリス組曲第3番」と、ソレールの「ソナタ」、そして、ソルの「ディヴェルティメント」。
とくに、ディヴェルティメントの最後の追い上げはすばらしい!
生演奏でききたかったなあ。
スペインものや、プティなどの現代ものもいいのですが、バロックや古典あたりが「らしさ」をだしているように思います。
プレスティ&ラゴヤの醍醐味が味わえる3曲です。
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