前の会社に勤めていた頃、特許をとろうと試みたことがあります。
仕事にはまったく関係がない「傘」に関するアイデアで、大手の傘メーカーに売り込んだところ、試作の話まで進んだのですが、まったく同じアイデアを、私の申請の2週間前に、京都の傘屋さんが申請していたとのことで、話は流れてしまいました。
今は知りませんが、当時は半年たたないと一般に公開されないため、2週間の差では、同じアイデアで申請されているかどうかはわからないのです。
特許申請も自分で書いて、何がしかのお金を払って審査請求したのですが、残念でした。
そのころ、「発明」に関して、数冊の本を読みました。
柳家金語楼さんが発明好きで、帽子のつばからたらした糸の先にゴルフボールをつけた練習機の話が出ていました。
視線を動かさずにスウィングする練習用ということですが、打ったボールについた糸が首の周りに絡みつき、最後はボールが顔を直撃する、ということでボツになったようです。
同じ本だったと思いますが、会社の中で「回覧板」をすばやくまわす、というアイデアが載っていました。
当時はメールなんてありませんから、回覧したい文書とチェック欄をつけた社員名簿を一緒にまわして、関係者に読んでもらうわけです。
私自身、この方法で回覧文書を読んだ経験が長いのですが、誰かのところでとまってしまう、ということがしばしばありました。
そこで、あっという間に回覧をまわす方法の登場です。
回覧板は、普通はA4サイズだと思いますが、それをA0くらいの大きなサイズにしてしまうのです。
回覧板が机をふさいでしまうくらい大きいと仕事ができないので、あっという間に全員に回ってしまうのです。
前に釜飯専門のデリバリ「釜寅」のことを書きました。
デリバリされた釜飯と一緒に、サービスに関してのアンケートが入っています。
書こうとは意識しているのですが、書き忘れることが多く、申し訳ないなあと思っていたのですが、最近、写真のようなファイルにアンケートが挟まれるようになりました。
市販のファイルに、手書きで「釜寅」の文字が書かれてあるのがポイントです。
こんなふうにされると、書かないわけにはいきません。
お金のかからないちょっとした工夫で、アンケートの回収率をアップさせる。
こういうことは、他にも応用できそうですね。
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