ここ数年、春や秋などの過ごしやすい季節がないように感じます。
いつまでも寒いと思ったら急に暑くなり、
残暑が厳しいと思っていたら急に寒くなったりと、
急激な環境の変化に体がなかなか追いつかないですね。
今年もいきなりの夏日と大雨。
そして、梅雨入り。
ジメジメ、ムシムシと過ごしにくい季節になりました。
わんちゃん、ねこちゃんも体調管理をしっかりとしていきたいものですね。
この時期に気をつけたいのは『耳』です。
さて、ご自宅のワンちゃん、ネコちゃんのお耳の中をそっと覗いてみてください。
どんな色をしてますか?
耳を触っても怒らない子であれば、中の匂いを嗅いでみてください。
どんな匂いをしてますか?
健康な動物の耳の中の色は、肌色から薄いピンク色です。
匂いは無臭からうっすらと動物臭がするくらいが正常です。
しかしながら、外耳炎などのトラブルを抱えたワンちゃんですと、
耳の中が赤みを帯びていたり黒ずんでいたり、
耳垢で耳の中が見えなくなっていたりします。
また、匂いも甘臭かったり化膿した臭いがしたり、
重症だと腐敗臭がすることもあります。
健康な動物の耳の中にも、カビや細菌が存在しています。
通常は自己免疫力でカビや細菌が悪さをするのを抑えています。
しかしながら湿度が高くなる梅雨時期になると、
カビや細菌が繁殖するのに最適な環境になるので、
自己免疫力よりカビや細菌が強くなり、外耳炎などのトラブルが発生します。
特に垂れ耳の動物の場合、耳が耳道を覆っているので
立ち耳の動物よりも耳の中が蒸れやすく、外耳炎などのトラブルが多いです。
耳の中を覗いて、色や匂いに異常があったら早めに動物病院を受診しましょう。