アレルギーのはなし その2
桜の開花も発表されていよいよ春になってきましたね。
病院までの通勤途中にある桜も、少しですが開花し始めました。
横浜の桜の名所といえば、三溪園や元町公園、三ッ池公園などがあります。
個人的には根岸森林公園が芝生の広場があってのんびりと桜観賞ができるのでお勧めです。
勤務医の時に伊東に住んでおりましたが、伊東では伊豆高原にある桜のトンネルがとてもきれいでした。
特に夜間はライトアップされているので、夜桜が楽しめます。
伊豆に行く機会がありましたら、ぜひ一度ご覧になってくださいね。
さて、アレルギーの話の続きです。
ワンちゃんにはどんなアレルギーがあると思います?
まず、環境にあるアレルゲンは
雑草や牧草
ブタクサ、ヨモギ、アキノキリンソウ、ニワトコ、アザミ、
ライムギ、オオアワガエリ、ギョウギシバ、ライムギ、カモガヤなど
樹木
ニホンスギ、ニホンマツ、シラカバ、ハンノキ、ヒノキ、オリーブなど
節足動物
ノミ、ダニ、カ、ゴキブリなど
カビ
アスペルギルス、アルテリナ、ペニシリウム、アルテリナリアなど
室内環境
ウール、コットン、サイザル麻、ハウスダストなど
続いて、食べ物にあるアレルゲンでは
食べ物
牛肉、鶏肉、豚肉、鹿肉、羊肉、卵、大豆、コーン、小麦、米
ジャガイモ、ニンジン、ニシン、マグロ、カツオ、ナマズなど
このように、いろいろな物にアレルギーを起こす恐れがあります。
食べ物へのアレルギーが強いワンちゃんや猫ちゃんでは
除去食という、アレルギー物質が含まれていない食餌を与えることで
症状が改善する可能性があります。
環境にある物質へのアレルギーが強いワンちゃんや猫ちゃんでは、
食餌療法よりもお薬やビタミン剤などを使った内科療法が効果が期待できます。
もちろん、アレルギーにはいろいろな要因が複雑に関係して症状が出ていることが
多いので、私たち獣医師の期待通りの治療成果が出ないこともあります。
しかしながら、アレルギーの治療はまだいろいろと進歩している途中の分野なので、
これからもっと効果的な治療方法が出てくることが期待できます。
なかなか治らない痒みや皮膚症状があるときは、早めに動物病院で治療しましょう。