寒いです。

暑がりの私もさすがに寒いです。

当院前もうっすら雪が積もり始めています。

こんな日はこたつに入りっぱなしで、撮り貯めていた正月番組なんかをまとめて見るに限ります。

あ~学生時代に戻りたいな~と現実逃避をしつつ、ブログを書いています。


寒くなってきたときに気をつけなければいけないことなんかを少し書いていこうと思います。


・ストーブやファンヒーターに注意!


朝晩の冷え込みが激しくなって、家族団欒の時間にストーブやファンヒーターを

使われていることが多いと思います。

ワンちゃんや猫ちゃんが暖房器具の前を占領して、動いてくれないなんてことも

よくあるのではないでしょうか?


ストーブやファンヒーターなど高温になったり、熱風が出たりする暖房器具を利用されているご家庭で

注意していただきたいことがあります。


それは目の乾燥です。


ワンちゃんや猫ちゃんは暖かい場所を好みます。

温風を顔で受けて気持ちよさそうにしている微笑ましい風景が目に浮かびますが、

彼らは時として瞬き(まばたき)をするのを忘れます。

瞬きをしないまま温風を目で受けていると、目の表面が乾燥して乾性角膜炎になったり、

やけどになってしまうことなんかもあります。

冗談みたいな話ですが、私自身いままでの臨床経験の中で数例経験したことがあります。

軽度の乾性角膜炎であれば治療で改善しますが、症状が重度だったり、やけどを起こしていると

目の表面が濁ったまま治らなくなることもあるので要注意です。



・床暖房やホットカーペットに注意!


新しい戸建やマンションなんかでは床暖房の設備があるところも多いかと思います。

床暖房に限らずホットカーペットなどの床を温めてくれる暖房設備は、ゴロ寝に最高です。

私の自宅もホットカーペットがあるので、ゴロ寝を始めると起きるのが億劫になってほふく前進で

物事を済ませようとしてしまいます・・・。


もちろんワンちゃんや猫ちゃんも同様で、それらの暖房設備があると脱力し過ぎな体勢で

くつろいでいる子も多いのではないでしょうか?

そんなワンちゃんや猫ちゃんに注意をしていただきたいことがあります。


それは外耳炎です。


特にダックスやプードルなどのたれ耳のワンちゃんや、
スコティッシュフォールドなどの耳が折れた猫ちゃんに多くみられます。


ワンちゃんや猫ちゃんの耳の中には、「マラセチア」というカビがもともと住みついています。(常在菌)

常在菌というのは、普段はワンちゃんや猫ちゃんが持っている免疫力でコントロールしているので、

体に悪さをすることがありません。

しかしながら、免疫力が落ちたり常在菌にとって有利になる環境が整うと、体に悪さをするようになります。

たれ耳のワンちゃんや猫ちゃんでは耳の換気が悪く蒸れやすいので、

もともとカビにとって有利な環境整っています。

そこにさらに床暖房などで耳の中が暖められると、さらにカビにとって有利な環境となるので、

常在菌であるマラセチアが耳の中の皮膚に攻撃をして外耳炎となります。


ワンちゃんや猫ちゃんのお耳の中のこっそりのぞいてみてください。

茶色や黒い耳垢がついていたり、いやな臭いがしているようであれば要注意です。

外耳炎も軽症であれば簡単な処置と点耳薬で、改善が期待できます。



ソルナ動物病院-24.01.191


病院前です。
街路樹の根元にうっすら雪が積もってます。

今夜は鍋が食べたい感じですね。




ソルナ動物病院-ロゴマーク1