フィラリア症の予防シーズンになりました。
ワンちゃんと生活をしている皆さんには、狂犬病のワクチンや、フィラリア症の予防、ノミ、マダニの予防など、ワンちゃんのため必要な予防が多い季節で、お忙しいかと思います。
さて、本日は予防の中でもフィラリア症についてお話をしようと思います。
フィラリアってどんな虫かご存知ですか?
フィラリア症ってどんな病気かご存知ですか?
なんで、月に1回お薬を飲むのかご存知ですか?
漠然と動物病院から必要だといわれて、ワンちゃんにお薬を飲ませるよりも、なんで飲むのかを知っておいたほうが、飲み忘れも少なくなると思います。
できるだけ、専門用語を使わずに書いていきますので、多少正確性が欠けるところもあるかと思いますが、その辺は気にせずに読んでいただけるとありがたいです。
では、フィラリアってどんな虫?
フィラリアとは日本語名では「犬糸状虫」と言われています。
その名の通り、主に犬に寄生する糸状の虫です。
成虫の大きさは
雄 太さが1.5mm前後、長さが17cm前後
雌 太さが1.5mm前後、長さが28cm前後
幼虫(ミクロフィラリア)の大きさは
体長 307~322μm(マイクロメートル)
とても変わったライフサイクルをもった寄生虫です。
フィラリアの一生(ライフサイクル)を下に書きます。
1.フィラリアに寄生されたワンちゃんの体内で、フィラリアの成虫がミクロフィラリアという幼虫を産む。
2.蚊がフィラリアに寄生されたワンちゃんを吸血する。吸血するときに血液と一緒に蚊の体内にミクロ
フィラリアが侵入する。
3.蚊の体内でミクロフィラリアが成長して第1期幼虫→第2期幼虫→第3期幼虫となる。
4.第3期幼虫になったフィラリアの幼虫は、蚊が寄生されていないワンちゃんを吸血するときに、蚊の吸
血口を通って、ワンちゃんの体内に侵入する。
5.ワンちゃんの体内に侵入した第3期幼虫は、皮膚の下の組織や筋肉の中でさらに成長して、第5期幼
虫となる。
6.第5期幼虫は筋肉などから、血管に侵入できるようになる。
7.血管に侵入した第5期幼虫は心臓を目指して血管の中を進む。
8.心臓に到達した第5期幼虫は心臓で成虫となり、心臓や肺の中で幼虫(ミクロフィラリア)を産む。
9.1に戻る。
フィラリアという寄生虫はワンちゃんの体内の中で幼虫から成虫になることができず、ミクロフィラリアという幼虫が成虫になるためには、一度蚊の体内で、ある程度の段階まで成長する必要があるのです。
そのため、蚊がいない寒い地域ではフィラリアはいないといわれています。
最後にフィラリアの写真をお見せしたいと思いますが、虫とか見るのが嫌いな人もいると思いますので、見たくない人は下のほうにスクロールしないでください。
下のほうに画像があります。
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フィラリア(犬糸状虫)