3月も残すところあと数日となりました。が、なぜか春の訪れを感じることができません。

唯一、春らしさを感じているのは、私の眼と鼻です。

そうです。花粉症です。

暖かくなって杉などが花粉を飛ばして、その花粉に反応して、くしゃみなどのアレルギー症状が出るはずなのですが、暖かくなってもいないのに、杉は花粉を飛ばしてくれているようです。


今年は花粉症がひどく、抗アレルギー薬を飲んでもあまり効果が認められず、副作用の眠気ばかりが前面に出ているという、悲惨な状況です。

診療中に全力のくしゃみをしたり、充血した眼でお話を伺ったりと、来院いただく皆様にお見苦しい点が多々あるかと思いますが、いましばらくご容赦いただければと思います。


さて、最近、来院されるワンちゃんや猫ちゃんのおうちの方から、

「ワンちゃんや猫ちゃんも花粉症になるの?」と、ご質問をいただくことがあります。

答えは

「あります。」です。

花粉症とは花粉に対するアレルギー症状のことを言うので、花粉に対して何らかのアレルギーがあれば、「花粉症」となるわけです。

人間の花粉症は、先ほど書いたとおり、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどが主症状となります。

ワンちゃんの花粉症では、一般的には皮膚症状や消化器症状が多いといわれてきました。

お散歩で毛に付着した花粉が皮膚につくことによって、内股や腹部、耳、口唇付近の皮膚が紅くなって、猛烈な痒みを引き起こしたり、花粉がついた植物を食べることによって下痢などの腸炎症状を引き起こしたりします。


しかし、最近では皮膚症状以外にも結膜の充血や痒みなど、人間の花粉症と似た症状になるワンちゃんが増えているようです。

現在、当院でアレルギー治療をさせていただいているワンちゃんには、結膜炎になっているワンちゃんはいませんが、今後、アレルギーの治療において眼の症状についても、十分に気をつけておかなければならないと思います。


春の花粉症のシーズンが落ち着くまで、まだまだ、1か月以上ありますので、ご家庭のワンちゃんや猫ちゃんの皮膚や目の状態には十分に気をつけてあげてください。

また、現在花粉症で苦しんでいらっしゃるご家族の皆様も、あと1カ月の辛抱なので頑張って乗り切りましょう!



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