甲状腺ってわかりますかね?

喉の両脇についてる小さな組織なんです。


甲状腺のお仕事は簡単に言うと、体を燃えさせることです。

もう少し難しく言うと、代謝をコントロールする事です。


代謝の中には皮膚の代謝なんかも含まれていて、甲状腺の機能が異常だと、

皮膚や被毛の状態が悪くなります。

専門的なことや難しい事は全部スルーしてしまって、極端な説明をしていくと、


甲状腺ホルモンが足りない子は


左右対称の脱毛をしたり、

全身的に被毛が薄かったり、

皮膚がかさかさしたり、

活発な動きをしなかったり、

少し太り気味だったり、

精神的にナイーブな子が多いです。


生まれつき、甲状腺が弱い犬種の子も実はいるんです。

一般的にはゴールデンレトリーバーや柴犬の子が多いです。

実際には犬種に関係なく、

様々な犬種で甲状腺が弱い子を診察する事が多いです。


診断には甲状腺ホルモンの測定が必要です。


甲状腺ホルモンの値が正常値の下限ギリギリでも、症状が認められる子がいます。


治療には、足らないホルモンを内服薬として補充する事が多いです。


ホルモン剤を内服して、

定期的に血液中のホルモン濃度を測ることが必要になります。


皮膚や被毛でトラブルが多い子は一度検査をしてみてもいいかもしれませんね。