今日は母の日ですね!
実はパキスタンの生徒たちから写真が届いたんですよ~♪
最後に写真貼付しておきますね。
ーーー
これまでの記事はこちら
→ 「なぜパキスタンでNGO活動するに至ったか~その①~」
→「 なぜパキスタンでNGO活動するに至ったか~その②~ 」
という訳で、僕は農村部に住む貧しい生徒たちとお会いできることとなりました。
日本人には、途上国の貧困って、なかなかリアルには想像できないと思います。
ちなみに、僕は市役所で生活保護の仕事を6年間従事していました。
生活保護受給者の社会的、経済的、あらゆる面での自立支援が僕の仕事でした。
だから、日本の貧困層のリアルは、十分に分かっているつもりです。
そんな僕でしたが、パキスタン(というか途上国)の貧困に初めて接したときは驚きました。
まず、最初の疑問はこれでした。
「では途上国の貧困とはなんだろう?」
農村部を廻っているうちに、なんとなく答えがぼんやりと分かってきました。
貧困とは、食べるものがないこと、清潔な水が飲めないことだけではありません。
あくまで僕の私見ですが、貧困とは、やりたいことが何もできないという状態です。
求めているものが、何一つ満たされないという状態だと思いました。
一言でいうと、「不自由」な状態こそが、貧困だと思いました。
日本の貧困層は、自助努力によって、本気で頑張ればどうにかなります。
しかし、パキスタンの貧困層は、どんなに努力しても貧困から抜け出せないループに入っていました。
お金がなくても農業などを仕事にしていれば、食べるものには困らないかもしれません。
しかし、僕が出逢った貧困層の女性たちやこどもたちの多くは、
実際に食べもの、飲み水に困って生活していました。
また、病気になっても医者にかかることができないのです。
そもそも農村部には病院がないところが多い。
最寄りの病院まで行くのにも、お金がかかるし、
仮に病院に行けたとしても、薬代がかかってしまいます。
実際には、僕が出逢った農村部の貧困層の方たちの中には、病院に行けない方も多く、
ご飯も一日に1度食べられるか食べられないか、という状況の方も数多くいました。
では、お金を稼ぐことさえできれば、貧困から抜け出せるのではないか。
でも、ここでも大きな障壁がありました。
まず、貧困層の方たちは、僕たちにとっては当たり前の「文字の読み書き」ができないのです。
パキスタンにはそもそも義務教育がありませんでした。(現在は一部の州で実施されているようです)
つまり、学校に行って学ぶためには、お金がかかるのです。
中流以上の家庭では、こどもにちゃんとした教育を受けさせることができる余裕がありますが、
貧困層の暮らしは、まさに「その日暮らし」です。
こどもたちは母親の代わりに、家族を養うために働かなくてはなりません。
パキスタンでは小さいこどもたちが、行商人や農業をしたり、
また、靴磨きやハウスクリーニングなどで働いている姿を見かけます。
だから、ゆっくり学校に通って、教育を受ける余裕がないのですね。
ちなみに、パキスタン国内の識字率は58.8%(2012年)、
さらに、農村部の女性に関しては識字率がわずか30%ほどだと言われています。
僕が聞いた話では、文字の読み書きができない層の給与は月額2000~5000円ほど。
でも、文字の読み書きや英語は話せる層の給与は月額12000~30000円、それ以上になると聞きました。
つまり、10倍以上もの差にもなりえるんですね。(地域差があると思うので参考までに)
ちなみに、都市部の高給取り(公認会計士など)は月額100,000~200,000円にもなるそうです。
ホームステイ先のアニールの世帯は決して裕福な家庭環境ではありませんでしたが、
父親の懸命の努力により、彼は大学まで卒業することができました。
その結果、生きていく上では十分な収入を得る仕事に就くことができたのです。
彼は、「教育こそが貧困を抜け出すために、最も必要なことである」ということを、
身をもって体験してきたのですね。
だから、農村部に教育の普及する活動をしていた訳です。ほんと素晴らし過ぎる男です。
基礎的な教育の普及こそが、貧困から救われる第一歩。
改めて、日本がいかに恵まれている国ということに気付くことができた訳です。
でも、仮に教育が普及されたとしても、
まだまだ貧困から抜け出すうえで、無視することのできない根深い問題があったのです。
「なぜパキスタンでNGO活動するに至ったか~その④~」に続く。。。
(↓学校の生徒たちから、母の日を祝うメッセージ写真が届きました。)
- - - - - - - - - -
特定非営利活動法人SOLUNARCHE(ソルナーチ)
http://solunarche.com
☆定例講演会を毎月開催しております。
詳細はコチラをクリック してください。(facebookページに移動します)
☆ご支援いただける方は コチラをクリック してください。
クレジットカード決済で、月額1,000円の支援から可能です。