―東日本大震災―
あの日、次々報道されるニュース映像を見たときの衝撃と恐怖感は
今も胸に深く刻み込まれて消えない。
想像を絶する光景に頭がパニックを起こして、とても信じられなくて、
これは夢?と思った。あまりに現実味に欠けてたから。
ただ、ただ恐ろしくて、背筋が凍って、歯がかちかち鳴ったのを覚えている。
そしてそのあと明かされていくあまりに大きすぎる被害、犠牲、喪失・・・
あんな激しい胸の痛みと深い悲しみは、それが起こる数日前まで、
いや直前の一瞬まで知る由もなかったはずなのに。
あれからというもの、今自分が手にした幸せがどんなに儚くもろいもので、
かけがえのないものであるのかと考えさせられることが多くなった。
あの日を境に人生に対する価値観が大きく変わったような気がする。
私にはあの日実際に現地で被災された方達に共感することはできない。
同情するなどもってのほか、できるわけがない。おこがましいとすら思う。
同じ思いをした人にしか分からない。
でも、同じ時代に生きた人間として、この歴史に偶然居合わせた同じ日本人としての
想いは確かにある。
どんなに時が経っても、どんなに歳をとっても、どんな身の上になっても、
この世を去らんとするときまで忘れないし、記憶から消えることはない。
あの日のことは。
そしてこれからずっと辿る道のその先まで見つめていく。
それを後世に伝えていくのが、私個人にできうること・・・と思っている。








