私はとてもとても疲れていた。
身体だけじゃなく心も。
その頃は泣いてばかりいて、幸せじゃなかった。
でも、そんなことにも慣れて暮らしていたある晩のこと。
また、ベッドに入ってすぐのことだった。
その日は、頭をなぜかいつもと反対の向きにして眠りたくなった。
眠りに入りかけた瞬間、何かが部屋にいるのを感じてそれが自分のそばにやってくるのがわかった。
こわい。こわい。こわい。
体を起こしたいけれど動かない。どうにもできない。
私の意識だけがその何かをしっかりとらえていた。
仰向けで眠る私の耳元でなにかがささやいた。
それはとてもやさしい声で女性だった。
でもなにを語っているのかわからない。
聴いたことのない言語だから。
例えて云うならフランス語みたいにやさしい音。
私はその言葉を聴いてしまうことがこわくて抵抗しようとした。
でも身体がいうことをきかない。
そしてその女性は私の額に手?かざそうとしているのがわかった。
そして額からエネルギーみたいなものがわーーと身体の中に入ってきた。
最初はこわかったけれど、そのエネルギー?がとても気持ちよくて抵抗をやめた。
どんどん体中にそのエネルギーが入っていく感覚があった。
ただ ただ とてもきもちがよかった。私の知らない感覚。
気がつくと朝になっていた。
でも目が覚めた時は、昨晩のことを忘れていた。
思い出したのは、仕事を終えて家で一息ついたときだった。
そういえば 今朝 体が不思議ととっても軽かったなあ。
今でもその存在がなんだったのかわからない。
ただ感じるのはあまりにも疲れていた私を宇宙はみかねて使者を送ってくれたのかな?と。
もしくは
未来の私が過去の私を救いに?
まあ いいか。
知らなくてもいいこともあるのかもしれない。